FMラジオ・ドラマシティさんの番組:
「モーニングサンドウィッチ」(毎火曜朝)で
「紅茶色の雲通信・ラジオ版」を放送いただいてます。
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サイマルラジオ
今週の紅茶―
ヴィクトリア[ケニア紅茶]
日本ではまだあまり知られていないケニア紅茶の栽培が始まったのは今から106年ほど前にさかのぼります。
以来、イギリスを始めとしたヨーロッパでその品質が認められるようになり徐々に生産量は増えていった結果、2004年には31万トンを出荷しています。
これは、インドや中国についで世界第三位の産出量です。
それで、日本ではまだそれほどではないとしても世界的にはケニア紅茶はとても一般的に飲まれている紅茶であることがわかります。
ケニアの茶産地の気候風土は降水量が少なめで日照が多く、お茶の育成に最適な気候です。
茶園のある地域は標高1500m~2800mほどで、グレートリフトヴァレーと呼ばれる渓谷地帯の東と西の両高地に広がっています。
ケニア紅茶の栽培の特徴は、土壌の栄養を補充するために、定期的に天然肥料をつかいますが、化学物質の肥料は使用しない有機栽培であることです。
また、ケニヤ紅茶は殆どがCTCと呼ばれる仕上がりが小さな粒状になる加工が施されています。
これは、短時間で抽出が可能であることや、コクのある仕上がりになる利点があります。
ケニア紅茶の味はひとことで言えばとても素朴な味わいです。
ダージリンやセイロンティーのフルーツを思わせるような方向はありませんが、大地の香りとでも言うのでしょうか、安心感を抱かせる落ち着いた香りが広がります。
渋みも高地でとれる割にはそれほど強くはありません。
あわせるスイーツやお料理もそれほど選びません。
朝食にパンケーキやピザトーストと一緒に召し上がってみるのはいかがでしょうか。
ストレートで香りを楽しむのもいいですし、ミルクとの相性がとてもよい紅茶なので、お好きな方を選んでください。
ただし、ミルクを入れる場合は少なめで充分です。
プレーンなシフォンケーキなど、生地の素材の味を楽しむようなスイーツはあまり自分を主張しないケニア紅茶にぴったりかもしれませんね。