FMラジオ・ドラマシティさんの番組:「モーニングサンドウィッチ」(火曜朝)で
「紅茶色の雲通信・ラジオ版」を放送いただいてます。(30日も放送がありますよ!)
【放送はネットでも聴けます】→
サイマルラジオ
今週の紅茶―
モナミ【ヌワラエリヤ】
スリランカ島中南部の山岳地帯に位置するヌワラエリヤは標高が1800メートル以上あり、紅茶が栽培されている土地の中でも最も高い部類に属しています。
ここは、イギリスが殖民していた頃に避暑地として開発されたという側面と、紅茶の栽培地として切り拓かれていった側面を併せ持っています。
朝晩と日中の寒暖差が激しい気候は、個性の強い鮮烈な紅茶を生み出すすばらしい環境といえます。
そこで生産されている紅茶は、スリランカの紅茶でありながらそれらしからぬいくつかの特長を備えています。
ひとつは水色(すいしょく)。
おしなべて赤みの強い深くきれいな水色を特徴とする他のセイロンティーと異なり、オレンジに近い明るく透明度の高い水色をヌワラエリヤ紅茶はもっています。
どちらかといえばダージリンに近い色でしょうか。
香りは雨上がりの森の中を思わせる、とても爽やかな香気を持っています。
味も直線的な渋みを最初に感じた後にそれがスッと切れていき、その後に淡い甘みが広がります。上質な白ワインのキレにも似ています。
香り、味がいずれもとても微妙なバランスの上になりたっていると感じる紅茶で、ぜひストレートで召し上がっていただきたい紅茶です。
あわせるお菓子はフルーツを使ったものがオススメです。
果物の酸味や甘みがヌワラエリヤの香気と味をより膨らませてくれることでしょう。
和三盆のようなすっきりした甘さの砂糖をつかった餡のはいった和菓子もいいですね。
プレーンなスコーンに旬のフルーツジャムをつけたものもよく合います。
いずれにしても、ヌワラエリヤを飲む時はまずその香り、そして味を充分に楽しむようにしてください。
高原で避暑を楽しんでいるイギリスの淑女、紳士になったつもりで。
次は、スリランカ島を飛び出して中国はキームン省にいきましょう。中国紅茶キームンをご紹介します。